マネタリーベースとマネーストック?コロナ不況で株価が上がってるのはナゼ?

投稿日:2020年9月6日 更新日:

今後の不動産市場を占う意味で金融緩和の仕組みを知りたい!

僕は中古アパートの不動産投資をメイン事業にしている関係で、今後の景気はどうなるのか?が知りたいと思っていた。
そんなところに、「マネタリーベース過去最高額を更新」というような記事を見つけた。
そもそもマネタリーベースという言葉の意味がわからん。
金融緩和でお金じゃぶじゃぶ撒いているようなことが書いてあるけど、僕の周りにはじゃぶじゃぶしている人は少ない。
一般的にはとても経済的に苦しい状況にしか見えない。
そんな中でも、株価は3月の暴落から回復してきているようだ。
銀行はお金バンバン撒いてるから株価も上がってきているのに、市民は生活苦しくて、お店はバンバンつぶれてて、リストラされた友人も何人かいる。
この世の中どうなってんだ?という疑問から、自分で情報を集めて、自分の頭で考えてみることにした
せっかく、情報をインプットするのだから、ブログにアウトプットしていこう!
僕は専門家でもないし、大学中退のおじさんなので、僕の結論が正しいなんて言えないし、情報収集がうまいなんてことも言えない。
ただ、素人がなんとか自分の頭で考えようとして、試行錯誤する様が参考になるのなら嬉しい。

マネタリーベースってなんだ?

いろいろ検索したんだけど、なかなか簡単に説明している文章が見つからなかった。
「マネタリーベースとは?」という検索では理解できるページは見つからない。
そこで過去に読んだことのある経済本を読み返してみた。
以前読んだことある本だったが、難しすぎて読みかけのまま終わってた本。
でもこの本のおかげで、ようやく理解できた。
マネタリーベースを理解するためにも、マネーストックも一緒に理解する必要がある。

マネタリーベース

日本銀行が供給するお金の量

マネーストック

市場に出回っているお金の量

日本銀行がマネタリーベースを増やすということは?

日本銀行がマネタリーベースを増やすには、一般銀行が持っている国債を日本銀行が買い上げることになる。
日本銀行は国債の代金を日本銀行内の準備金口座へ振り込むことになる。
すると、この一般銀行は日本銀行にある口座残高に応じて、7倍までのお金を刷ることができる。
例えば、10億円分の国債を買い上げてもらったとすると、70億円を貸し出すことができるようになる。
こうして市場にお金が融資として出回るようになる。
ただ、ここで問題なのが、一般銀行が融資できる70億円を持っているのに、貸し出す先が見つからなくて融資しない状態。
一般銀行も融資はしたいが、このコロナ下で倒産リスクのある企業に融資してリスクを取りたくない。

マネーストックが増えないとマネタリーベースが増えても意味がない

そこで問題になるのがマネーストックという言葉。
マネーストックというのは日銀の口座にある残高ではなくて、実際に市場に出回った金額のこと。
だから、この数字が大きくならないと景気は良くならない。
ただ、このコロナ不況の中でのマネーストックの推移を見てみると、こちらも順調に増えているようだ。

なぜ市場にお金が流れ込んでいるのに景気が悪いと感じるのか?(自分の考え)

まず、一般銀行の融資について考えてみる
一般銀行は、このコロナ不況で苦しんでいる中小の飲食店や小売店には、怖くてお金が貸せない。
世の中の状況がコロナ前の状況に戻るという確信が持てれば貸せるけど、その見込みが立たなければかせないのは仕方ないように思う。
となると、体力のある、コロナの影響が少ない、大企業に借りてもらいたいから殺到する。
日本銀行から貸し渋りと見られると指導されるから、できるだけ大企業に借りてもらいたい。
大企業はお金が沢山集まるから、株式へ流し込む? → 株価が上がる
これはちょっと無理があるのかな〜?
大企業の内部留保が増えても、一部の3%の大企業の社員にお金が回るだけ。
それに比べて97%の中小零細企業にはお金が回ってこない。
更にコロナ不況によって売上が立たないのに家賃は払うし、給料もある程度保証する必要がある。
コロナの給付金も200万円しかないし、特別融資も金利は低いけど半年分の運転資金しか貸してくれない。
もう半年以上影響受けている業種は沢山あるのに。。。見通しが立たないから恐怖でしかない。
こうしてマネーストックは増えて、株価も上がってきて、一般消費は冷え込んでいる状態の出来上がり!じゃないのかな。

今後の不動産市場をどう考えるか?(自分なりの考え)

日本銀行が金融緩和で投下したお金が、元々増えていた大企業の内部留保に更にじゃぶじゃぶ投下された。
中小零細企業はコロナで大きな打撃を受けているのに、半年延命措置を受けただけで、お金はどんどん減っていく。
すると97%を占める中小零細企業の社員にはお金の余裕はなく、余分な消費にお金を回さない。
みんな消費しないから、物も売れないし、外食も減らそうと思うし、旅行へも行かない。
コロナが明けたからといって、すぐにお金が動き出すとは思えない。
経済の実態としてはGDPがリーマンショックの時よりも下がっているのだから、株式だけが上昇しているのは異常だと思う。
株式が暴落すると不動産価格も暴落するのは、過去の歴史から見ても可能性が高い。

金融機関担当者の本音は?

先日、金融機関へ新しい決算書を持って雑談していたときのこと。
担当者曰く、飲食や小売店へ保証協会付きで融資をしているけど、大量に倒産するのは目に見えている。
でも不動産賃貸業の会社には大きな影響が出ていないから、銀行としては貸し出し先としては良い。
同じ不動産賃貸業でも少ない利回りの物件を買っているところや、売却で稼いでいるところは危険と見ている。

自分はどう考えて行動に反映していくか?

そろそろ実態を伴わない株価上昇も崩れてくるように思う。
すると、一気に暴落する可能性も大きい。
同時に不動産の価格も暴落する可能性も大きい。
そんな状態になってしまうと、金融機関の融資もストップするだろう。
僕の方針としては、今暴落前に徐々に不動産価格が下がってきている状態で、融資が着く高利回りで持ち続けられる物件を買えるだけ買う
現金をできるだけ使わないように買い進める
そして、暴落したら賃貸経営に注力して、満室経営する。
賃貸不動産への融資がしまっているときは、じっと満室経営で資金を貯めていく
融資が再開するようなら、残存の少ない物件を売却して、新しい物件を購入する。
こんなふうに目論んでみる。

自分なりに考え続けることが大切なのかなと

経済の動向なんて自分で考えたってわからない と思って思考停止していたけど、やはり考えるべきだと思った。
この考えや判断があたるかどうかはわからない。
でも、一度自分の頭でしっかり考えると、アンテナが立つ
今まで気にも留めていなかった情報がアンテナに引っかかるようになって、目の前の世界が広がった気がする。
勘違いや情報が違っていたりしても、それが経験となって積み重なって、精度を上げていくこともできる。
とにかく、自分がバージョンアップしていけるような気がするから、自分なりに考え続けることを継続していこう!

-不動産賃貸業

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