サラリーマンから脱出して独立起業するには2つのステップでリスクを低く

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先日、仕事関連で知り合った人の相談を受けた。
前から同じような相談を受けることが良くあったので、その際のアドバイス内容を書いておこうと思う。

「僕はこの会社にいつまでもいたくないんです。」
「将来自分も上司たちのようなおじさんになりたくない」
「今から準備をしようと思うんですが、何をしたら良いでしょうか?」
「まだビジネスアイディアが湧かなくて、行動することができません」

よくある典型的な相談内容だと思う。

家族もいる方なので、安易に「さっさと辞めちゃえ!」とも言えないので困った。
失敗する確率を低く抑えるために、こんなふうに説明してみた。

アイディアよりも社会を見渡せる抽象度を身につけることが先

一般的にはビジネスのアイディアが重要なんて思われている。
ソフトバンクの孫さんが、アイディアを出すために、単語帳を使ってビジネスとビジネスを掛け合わせて、1日100個のアイディアを出した。
こんな話を聞くと、まずアイディア!となる気持ちもわかります。
でも、これはサラリーマンから独立するためのやり方としては、お勧めできない。

まず、ビジネスをやったこともない人が、綿密な計画を立てたところで、成功する確率は低いと考える。
なぜなら事業主として仕事をしたことがなければ、サラリーマンから見える世界しか認知できない。
これは頑張っているとかではなくて、盲点として見えないのだから仕方ない。

僕なら、家族が生活するお金くらいは、安定して稼げるようにすることを優先する。
それには奇抜なアイディアなんて必要なくて、世の中を見渡して、儲かっていて競争相手が少ない分野に参入すれば良い。
経験がないとか、学歴がないとか、お金がないとかは関係ない。
やる気の問題だと思っている。

要は世の中を見渡す知識を取り込むことが最優先。
それにはテレビを見て情報を。。。なんて考えではダメ。
アマゾンの人気の本を片っ端から読んだり、理系でなくてもプログラミングの基礎知識やパソコンの中身の知識なんかを詰め込む。
だって、それが今社会を引っ張っている知識だから。

知識が広がってくると、これから噴火しそうなビジネス分野、もう終わっていくに決まっている分野が見えてくる。

僕がお勧めするサラリーマンから独立するまでの2ステップ

サラリーマンが、できるだけリスクを低くして独立するには、2つのステップを踏むことが重要だと思う。
今サラリーマンでやっている仕事で、ノウハウを得て人脈を作って独立するよりも、事業として成立する可能性が高い。
決めつけて言ってしまったが、僕の周りにはこれで成功した人は3人いる。。。
でも、サラリーマンでやっていたジャンルで成功した人は、すでに良いジャンルの会社に就職している人で、良い給料と良い待遇を蹴って独立した人だ。
今回の相談者は、そういう会社ではなかったので、2ステップの話をした。

1ステップ・・・抽象度を上げて世の中の流れを認知する
ビジネスをするには世の中を広く見渡す力は絶対に必要だと思う。
20年前ならば、周りを見ないで毎日同じことだけを繰り返していれば、お金を稼ぐことができたジャンルもあった。
流れの早い現代では通用しないと考えている。
世の中がどう動いているのかを理解するために、大量の情報を頭の中に流し込む必要がある。
普段から本を読む習慣のない人は、月に10冊くらい読む習慣を1年以上は続けてから、独立を考えることをお勧めする。

2ステップ・・・副業として初めてしまう
1のステップで世の中の流れが見えれば、絶対に手をつけてはいけない分野はわかる。
良さそうな分野の候補もいくつか出てくる。
でも、今までやったこともない分野だし。。。その分野に知り合いもいないし。
まず副業として飛び込んでしまうことをお勧めする。
今はインターネットで低資金で事業スタートすることもできるし、本業中にスマホを使って連絡を取り合うこともできる。
本業が忙しい人でも、工夫して事業を軌道に乗せることは十分に可能だと思う。
良い分野を選んでいれば素人からでもビジネスを成功させられる確率は高い。

抽象度さえ高ければビジネスを失敗する確率が減る

抽象度というのは

抽象度を上げる→

ももちゃん→柴犬→犬→哺乳類
〇〇さんの愛車→ベンツ→外車→車→移動手段

具体的 → 抽象的

抽象度を上げられるようになると、よりぼんやりと広い範囲を見ることができます。
これは何も分からずにぼんやりとしか見えないのではなく、具体も理解した上でぼんやり見るということ。

これができるようになると、ビジネスで何のメリットがあるのか?
より広い範囲を見渡すことができるので、時流を読み間違う可能性が低くなるということです。

新入社員というのは抽象度が低い状態。
新入社員の目からは、お客さんへのアポイントの電話や挨拶の仕方が「仕事」に対するイメージ。
でも、数年経ってくると会社組織全体が見えてくるようになってくる。
そして10年くらい経つと、業界全体の中にある自社の位置が見えるようになってくる。
これが抽象度が上がってくるということです。

抽象度を上げることの重要性を理解していただけたでしょうか。
新入社員も抽象度の低いところから、毎日の業務をこなして知識をつけていくことで、抽象度を高めていきます。

抽象度をアップするための習慣

抽象度を上げるためには、知識が必要です。
別の項でも書きましたが、最低でも月に10冊以上の本を読むことを1年続けることは必要だと思っています。
大量の情報がなければ抽象度が上がらないからです。

ここでは、情報の他に物の見方の訓練によって抽象度を上げるワークをご紹介します。

食事の時に、食べ物をじっくり観察して、
例えばネギが目についたとすると
「このネギはどこで取れんだろう?」「深谷かな?」「どんな農家さんが作っているんだろう?」「代々農家を継いでいて、江戸時代より前からずっと農家なのかな?」
「農家には子供がいるだろう、子供たちは別の仕事をしているのかな?」
と関連するものをどんどんイメージしていきます。

かき揚げそばなら
「このめんつゆおいしいな〜」「醤油は大豆を発酵させて作るんだっけ」「どこで作った醤油なのかな?」「醤油は日本だけのものなのかな?」
「この器は量産品だな」「どこで作ってるのかな?」「手で作っているのかな?」「原料は昔ながらの器と同じなのかな?」

と、関連することを次々に考えていきます。
食事をしながら、こういう思考することを習慣化してください。

慣れてくると、そばを見ただけで、いろいろな情報が頭の中にパッ!っと展開されるようになります。
無意識にそういう状態になるまで。

正しくものを見るという習慣をつけるためにオススメのワークです。

どんなに事前に勉強しても飛び込まないと始まらない

なんとなく、やりたいビジネス分野が決まったら、そのための勉強をするとか、資金を貯めるとかは程々に。
まずは、リスクを最小限にして、副業としてスタートする最短距離を見つけましょう。

スタートしてみなければ分からないことが沢山あります。
特にサラリーマンから初めての起業となれば、見えていないものが沢山あると思ってもらって間違いはありません。
ここでは深くは説明しませんが、飛び込まないと目の前に見えていることでも、脳が認知できない。
自分にとって優先度を高めないと、目の前にあっても見えてこない。
人間の脳は処理を効率的にするために、重要でないものは脳が認知しないからです。

ですので、ジャンルが決まったらリスクを小さくすることに頭を使って、起業してしまうのが良いです。
どんなに事前に勉強して資金を貯めても、成功する確率はほぼ変わらないと考えます。
であれば、失敗しても痛みが少ないようにして、スタートしてしまいましょう。

サラリーマンが能力が低く、起業家は能力が高いというわけではないと思う。
ただ、起業をやったことがないから、やり方をわかっていないだけ。
わかっていないことを認知できる状態にしてから、飛び込んじゃういましょう!

-事業についての考え, 自分の食い扶持を得るための仕事

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