先日友人と息子の話になって、大学の一般受験に向けて勉強していると言ったら
「大学って行く必要あります?」
と聞かれて、即座に返答できなかったので考えてみた。
頭の中が整理されていないから、説明することができない。
その友人は不動産投資で生活費以上のお金を寝てても稼げる状態。
高校卒業して日本中、世界中を旅して、資格をとって、専門職として社会に出た。
そこから不動産投資を始めて、若くしてお金と時間を手に入れた。
僕の周りにはそういう人が多いから、「お金を稼ぐのに学歴は必要ない」という見解の人が多い。
僕もお金を稼ぐことだけにフォーカスするなら、適当な大学なら行く必要がないと考えている。
そうした流れの中で、「なぜ息子には大学を進めるのか?」について、自分の思考を整理してみたい。
シンプルにいうと理由はふたつ
1.知識量が増えると視野が広く持てて”幸せになれる”
2.知識を大量に流し込むことができると環境に左右されづらくなる
一つずつ説明していこう。
1.知識量が増えると視野が広く持てて”幸せになれる”
僕はもともと大学へ行く意味はないと信じて生きてきた。
だからバイクのレースをやるために、迷いもなく大学を中退した。
知識が増えたからって、実際の人生には役に立たないと思っていた。
それが、ここ10年くらいで大きくひっくり返った。
世の中、自分が知らないことがたくさんあると知ってしまった。
量子力学や脳機能科学なんかの本を読むことで、自分が”この世界”と感じているものが、実は見えていないだけで、自分の思い込みでできている世界だったりすることがわかった。
その他にも、人類史を学ぶことで、脳も大きくないし、骨格も大きくないホモサピエンスが、世界を征服できた理由なんかを知ることで、その頃有利に働いた脳の仕組みが今では邪魔になっていることなど。
知識を流し込むことで、視野が広くなった。
視野が広くなると抽象度が高くなって、物事を俯瞰して見ることができるようになる。
そうすると目の前のことに感情を左右されにくくなってきた。
それが今の自分の”幸せ”につながっているように思う。
だから、知識量を増やすために大学へ行くことを息子にオススメした。
2.知識を大量に流し込むことができると環境に左右されづらくなる
これは仕事に関すること。
大学へ行くことで、良い会社に就職できることが、お金と自由な時間を手に入れることに直結してはいないと思う。
でも、これからの社会でお金を稼ぐには、ある程度専門的な知識は必要だ。
僕の場合は、ホームページを作って広告を貼って稼ぐことで、お金と時間を手に入れることができた。
たまたま良い師匠に出会うことができて、何の知識もない自分が見よう見まねで事業にまで成長させることができた。
不動産についても、同じように良い師匠に出会えて、ゼロから作り上げることができた。
でも、大学で大量の知識を流し込むことを叩き込まれた経験のある人だったら。
ホームページを作って、Googleで上位表示させて、広告を貼るなんてことは、ネット上で情報収集して、本を何冊か読めばわかる程度の技術だったから、やろうと思えばすぐに知識を吸収して実行できてしまう。
不動産投資についても、本やネットから大量の情報を流し込んで、業界全体を俯瞰してみて、攻め所や儲かっている人たちの行動が見えてくる。
すると、出会いや運に左右される確率が下がると思う。
だから、大量の知識を流し込むことに慣れるために大学へ行くことを息子にオススメした。
僕が当時息子へ話したこと
実際息子へは、こんなに整理して伝えることはできなかった。
でも、僕自身がこれらを手に入れるために、今から大学→大学院を本気で目指そうか検討していた時期だったので、もっと良かったのかもしれない。
興味のある分野の論文読んだり、その教授の著書を読んだりして、どの大学で何を学ぶかを選んでいた。
結果的に自分は、大学へは行かずに独学で勉強し続けることを選んだ。
でも、僕が息子の年代に戻ることができたら、間違いなく大学で真剣に勉強に取り組みたいことを伝えた。