自分とは全く違う価値観を持っている人と話をすると、どうしても自分の価値観を押し付けようとしてしまうことがある。
なんとか、自分の価値観の方が正しいことを理解してもらって、価値観の修正をしてもらいたいと考える。
自分で気をつけていても、気づくとこういう思考になってしまっていることに気付く。
相手の考え方を尊重する人間になるには、知っているだけではダメで、腑に落ちて思考回路を変えなければならない。
そのためには、自分がどう考えているのかを分解して、観察してみる。
そんな思考の流れをそのままブログの記事にしてみました。
たとえば酒乱の人の価値観に対して自分はどう考えているか
お酒を飲むことでストレス発散するという価値観を変えた方が良いと思う。
だから、聞かれてもいないのに、そういう考え方を修正した方が良いとアドバイスをしたくなってしまう。
論理的に科学的に、そんなお酒の飲み方は良いこと何もないことを説明したくなる。
聞かれてもいないのに、そんな説教じみた話をしても聞いてもらえるわけがない。
そして、この自分の考え方の方が正しいと思っていること自体が問題だ。
たとえばタバコを吸っている人の価値観に対して自分はどう考えているか
僕自身は20年くらい前にタバコをやめたから、タバコには百害あって一利なしと思っている。
タバコをやめることで、自分の自信にもつながるし、健康・金銭・時間の使い方に良い影響を与えられる。
今でもタバコを吸っている人は、タバコを吸うことを正当化している。
そういう人と話をしていると価値観の違いを感じて、修正させたくなってくる。
これも本当に大きなお世話。
ちょっと話して納得してもらったところで、そんなに簡単にタバコをやめられるわけではない。
人間の脳は自分の都合良いように記憶を作る名人
人間の脳について勉強していくと、結構脳はいい加減な処理をしていることがわかった。
同じものを見ても、見えているものは人それぞれ違うし、感じ方も違う。
さらに、そういう違う過去の経験を元にして、人間の価値観は形成されていくのだから、皆違う考えになって当たり前だ。
そして、過去のインパクトある経験から、自分で記憶を書き換えたりもする。
たとえば、タバコを吸い続けたいと思う人は、タバコを吸っていたことで、よかった出来事を強く記憶に止めるようになるし、よかった出来事を脳が勝手に作り出すこともする。
それだけ人の価値観は違うのに、押し付けることは無理だし、意味のないことだと理解する。
相手の価値観を尊重して話ができる人間になるためには
相手の価値観を一度受け入れるということが、今までできていないことが見えてきた。
相手の価値観はこんな感じだと決めつけて、自分の価値観を押し付けたくてうずうずしてくる。
今後は、まず相手の価値観が自分とは違うことに興味を持つようにする。
固定概念で決めつけず、相手がどのように考えて、どのような経路でその価値観に至ったのかを聞き取る。
その上で、自分とは価値観が違うことをさらっと伝えるようにしよう。
相手と価値観が違うことを楽しむように。
ただ、相手が自分の価値観を受け入れようとしているときには、丁寧に説明できるようにはしておきたい。