これはちょっと衝撃的な本だったな。
久しぶりの大ヒット。
自分の中の価値観をグラグラと揺すぶられた。
ということで、今日は久しぶりに読書感想文を書いてみたくなった。
未来に先回りする思考法
著者:佐藤航陽 メタップス社長
未来に先回りする思考法
シリコンバレー発のFacebookやApple、Google、スペースXがどこへ向かっているのか?
過去の社会や産業の流れから、パターンを検出して、今後の展開を予想する。
最先端のIT企業がどんな未来を見据えて、今から攻防を繰り広げているのかの解説がとてもわかりやすくて面白い。
そして、それらが実現するであろう根拠も、これまたわかりやすく説明されている。
ちょっと驚いたのは、実はシリコンバーレー発のこれらの企業は、一から自分で考えてイノベーションを起こしてきたが、独創的なものを作ってきたわけじゃない。
過去のパターンから、すでに他で言われていることのちょっと先を読んだだけなんだということだ。
そのちょっと先も、他の複数の企業が狙っていて、参入するタイミングを読みあっている。
一般の人からすると、ものすごい独創的なアイディアを実行した企業のように見えるが、シリコンバレーの中では、そんなに想像つかないことを成し遂げた企業ではない。
今まで、凄い奴らだと思ってしまった人たちが、実はそういう情報を共有しているグループに属しているから、凄い発想ができているんだということがわかった。
自分にも、その情報を共有できれば、ちょっとした先くらいは読むことができる。
タイミングについては、少しようすを見ないと読みが当たるかどうかはわからない。
とにかく、英語で情報収集できていれば、これくらいのことわかりきったことなんだな。
ホリエモンが宇宙開発事業に乗り出したりするのは、何の先進的な目があったわけじゃなく、情報さえあれば当たり前のことだったんだ。
それを普通に語っているホリエモンがあれだけ先進的に見えるんだから、日本のレベルも低いということかな?
と言うより俺が低かったということか。
この本では、タイトル通り未来について、どう自分の頭で考えて、答えを見つけるかということが説明されている。
それも、とてもわかりやすく。
やり方がわかったので、欲しい情報をたくさん集めて、考えることをこれからスタートしたい。
やはり本を読むことは重要だな。
この本の特徴としては、分かりやすいことだな。
難しい言葉を並べがちの話題なのに、スラスラ読めてしまう。